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外国人を雇うメリット・デメリットについて



少子高齢化による企業の人手不足が大きな社会問題となっています。

そうした状況の中、政府は労働者不足の改善策として、外国人労働者の受入緩和を進めており、外国人労働者を積極的に受け入れる企業も増えつつあるようです。


ですが、外国人労働者の受け入れについては、メリットだけではなくデメリットもあります。

今回は弊社の実例を出しながら、外国人を採用することによって生じるメリット、デメリットについてお伝え致します。




増加傾向にある外国人労働者

 

日本で就労する外国人労働者は年々増加傾向にあります。

厚生労働省が発表した「『外国人雇用状況』の届出状況表一覧((平成30年10月末現在))」によれば、国内の外国人労働者は、約146万人にも達しており、前年に比べると約18万人も増加しています。




外国人を雇用するメリットとデメリット

 

日本は多民族国家ではないので、まだまだ外国人に対して抵抗を感じる方も多く、デメリットが強調されることが多い。

しかしながら、外国人を受け入れることによるメリットがあることも事実です。

まずは外国人労働者を受け入れることによるメリット・デメリットをしっかりと調べた上で「本当に自社にとって必要な人材なのか」を考えることが大切です。



【メリット】


・従業員不足の救世主となりうる

今注目となっている大きなメリットです。現在の日本は少子化により、求職者は完全な売り手市場となっています。

そうした中、留学生や海外からの20代30代の若い人材を受け入れることによって人材不足の穴を埋める戦力として期待が持てます。

また、ITエンジニアなど必要なスキルが世界で共通している場合、グローバルに活躍できる優秀な人材に出会えるかもしれません。


・ 企業のグローバル化

企業の海外対応や進出に現地出身者を雇用することによって、円滑なビジネスが可能となります。

現地での市場調査から現地の文化/風習を活用したビジネスチャンスなど、大きな役割に期待ができます。

また、日本人従業員と共に働くことにより、英語力の向上や仕事に対する意識改善などが見込めます。


・ 外国人顧客への対応

現在日本には多くの外国人が在住しており、また毎年多くの外国人旅行客が日本へ訪れます。

これら各国のカスタマーサポート要因として母国語でコミュニケーションがとれる外国人従業員は大きな力を発揮できます。

また、2020年の東京オリンピックも控えており、今後ますます外国人に対応できる人材が必要となります。


・社内環境の活性化

外国人労働者の中には、非常に向上心が高く仕事に対して勤勉に働く人材も多くいます。

その姿勢は、日本人を含め組織全体にとって大きな刺激をもたらします。

また、外国人は日本人に比べ明るい方も多く、閉塞感がある社内ムードを一気に吹き飛ばしてくれるでしょう。


・ 異なる視点からの発想

日本とは異なる文化を過ごしていたからこそ、日本人には想像つかない発想やアイデアが生まれるでしょう。

その新しい発想により、さらにビジネスの発展やヒントになる場合もあります。



【デメリット】


・ 就労ビザ等の申請、手続きに時間がかかることがある

外国人労働者を雇うには外国人労働者が日本で働くための在留許可(ビザ)を申請し、入館管理局の許可が必要になります。

就労ビザを申請するにあたり、多数の必要書類と許可が下りるまでに数ヶ月とかかり、とても大変です。

また、申請したからといって必ず許可されるわけではなく不許可となる可能性もあるため、初めての方は行政書士など専門家へ依頼することをお勧めします。


・コミュニケーションの壁

外国人の日本語能力不足により、コミュニケーションが難しい可能性があります。

また、日本人特有の「空気を読む」といった意思疎通など、異文化や習慣の違いによる誤解が生じやすくなります。

それにより、ただ仕事に支障をきたすだけでなく双方の信頼関係が失われかねません。

対策として、日本語が堪能なバイリンガル人材をリーダーとして配置し、日本人と外国人の橋渡し役とするか、google翻訳など翻訳ツールを活用する方法があります。


・宗教による行事

日本は宗教にあまり関心がない方が多くいますが、外国人の中には、人生に深く結びついている方もいます。

例えばイスラム教徒(ムスリム)の場合、1日に5回礼拝が必要など、日本人にとってあまり馴染みがない行事も、彼らにとってはとても大事な行事です。

そのため、日本人従業員と外国人労働者の宗教についてお互いに理解し合い、働きやすい環境作りがとても大切です。


・フィリピン人を雇用する場合、POLOの手続きが必要

「POLO」とは海外で働くフィリピン人の労働雇用に関する行政機関「POEA」の海外出先機関のことです。

つまり、海外で働くフィリピン人の労働条件、労働環境を守るためにあるフィリピン政府の機関です。

日本の場合、六本木にあるフィリピン大使館に「POEA」があります。

初めてフィリピン人を雇用する場合に限り、POEA・POLOの審査を受けなければなりません。

審査については、必要書類の提出と企業の責任者とPOLOとの面接が必要になります。

※面接について、1度認定されれば以後面接の必要はありません。




外国人と一緒に仕事をしていて、日本人スタッフが実際に感じていること

 

※弊社スタッフ。フィリピンイベントでの1枚


【メリット】


弊社では、全従業員の約半分の割合で外国人従業員で同じフロアで仕事をしていますが、メリットとして感じていることは

・日本人よりも意識が高く仕事をしている

働く時間、休み時間のメリハリがはっきりとしています。


・若く優秀な人材を雇用できる

弊社の外国人従業員のほとんどが20代です。


・性格も非常に明るく、よく笑い声が聞こえてくる

また、弊社にはお菓子スペースがあり、お昼過ぎやミーティング後にお菓子タイムがあります。


・クリスマスパーティーなど社内イベントには全力で参加してくれる

仮装したりと全力でイベントに取り組んでくれるので、かなり盛り上がります。


英語の勉強になる

実際に外国人従業員を教師とした英語授業を週2回開催しています。



【デメリット】


・日本語でのコミュニケーションに苦労する

社員には英語が全く出来ない従業員の方もおり、意思疎通に苦労することが多々あります。ですが、翻訳ツールや簡単な英単語を読み取って理解してもらえるので、初めは苦労しますが慣れれば平気になります。


・就労ビザ取得に苦労する

弊社であったケースとして、海外にいる外国人のビザ申請をしたところ、許可が下りるまでに半年以上かかったケースがありました。


・公共料金など各契約に関する手続きをサポートしなければならない

日本に住む住宅や公共料金の支払いなど基本的にすべて日本語の書類は、理解ができない外国人の方もいるため、サポートする必要があります。



以上が日本人スタッフが外国人従業員と共に働くときに実際に感じているメリットとデメリットです。


このようにメリットが多くある反面、デメリットもあるので、

外国人労働者の受け入れに関して、企業はデメリットに対してどう対策を取るべきか、外国人受け入れ後のケアなどを考える必要になります。

弊社でも受け入れに関して、実体験を元にアドバイスをさせていただきますので、外国人の受け入れを考えている企業様、外国人に対してどうサポートすればいいかお困りの企業様は是非弊社までご連絡下さい。

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